【感想】 岡本太郎「自分の中に毒を持て」

岡本太郎「自分の中に毒を持て」という本を読みました。

 

この本を読んでいたら元気が出てきました。

生きているといろいろな選択肢を選んで進んでいく。

その中で自分が最も情熱を持てるもの、情熱を持てなくても少しでも興味が惹かれるものを選ぼう。

いつもの安心できる選択肢ではなくて、自分が何か挑戦してみようとすると、大変そうだな、めんどくさそうだな、人からこう思われるかもしれない、みたいな自分にとってマイナスに感じる選択肢を選ぼう

自分なりに訳すとこんな感じでした。

 

もっと早く読みたかった!

高校三年の就職する前に読みたかった!

ってめっちゃ思いました。

 

強烈に印象に残っている言葉があって

 

「一度死んだ人間になれ」

「自信もない、こいつだけは貫きたいというよう熱もない。生活的にはまあまあ、ほどほどのものは持ってるし…。」 ←(まさにその通り)

「ダメ人間、不安で、迷って、自信がない、何をしたらいいのか、てんでわからない

自分はそういう人間だ。ダメなんだと平気でストレートに認めること。

自分は気が弱いんだと思って、強くジタバタしないほうがいい。

諦めるのではなく、気が弱いんだと思ってしまうんだ。」

 

一部省略はしていますが、悩んでいた自分にグサッと刺さる文章でした。

岡本太郎さんのこの潔さを見習わないといけないと思った。

自分はこんなにもダメ人間だから、どうにかして直さないをいけないと思ってたけれど

潔く認めてしまうという方向性で考えたことなかった。

もちろん、よくしていけるところは、よくしていこうと努力しますがどうしようもないところは素直に認めようと思います。

 

「何をすればよいのかわからない。誰もが何かしなきゃいけないと思ってる」

(←確かに)

「ところが、その`なにか‘とは、いったい何なのか、よく考えみると、てんでわからない」(←ほんとにそう)

 

好きなった文章を見つけました

 

「どんなことでもいいからちょっとでも情熱を感じること、惹かれそうなことを無条件にやってみるしかない。情熱からいきがいがわき起こってくるんだ。情熱というものは、‘何を‘なんて条件付きで出てくるもんじゃない、無条件なんだ。

何かすごい決定的なことをやらなきゃ、なんて思わないでそんなに力まずに、チッポケなことでもいいから、心の動く方向にまっすぐ行くのだ。失敗してもいいから

何を試してみても、現実ではおそらく、うまくいかないことのほうが多いだろう。でも、失敗したらなお面白いと、逆に思って平気でやってみればいい。とにかく無条件に生きるということを前提として、生きてみることをすすめる。」

 

毎朝同じ時間に朝起きて仕事へ行って、帰ってきたらだらだらと、ゲームなりyoutube見るだけ。

休日は特に予定はない。たまに一人で出かけるだけ。

実家暮らしなので食事の用意も、洗濯物のかたずけもやらなくて済んでしまう。

彼女もおらず、遊ぶ友達は保育園、小学校、中学校でずっと遊んできた見慣れたいつものメンバー。

自分から誘うことは少なく、誘ってもらえたら嬉しくなって絶対にOKって言ってしまう。

お金は全く使うことなくて月の九割のお給料を貯金して、ボーナスも使ったことなかった。

これといった趣味は無い感じ。

高校を卒業して就職して電験を取得するまでは目標があった。

やらないといけない義務感で猛烈に集中できた三年間。

資格取得後は燃え尽きた。

目標がなくなった。

毎日だらだらと同じような日を過ごしてるだけ。

インスタグラムを眺めは「みんないいなー。それに比べて自分の生活はなんてつまらないんだ」と思うばかり。

 

 

少なからずこの本のこの文章に救われたと思ってます。

毎日同じことの繰り返しの中で生活しているようで、実は自分がその選択肢を無意識に選んでた。

少なからず興味を持ったり、好奇心でやってみたいと思ったことがあっても

「これはお金かかりそうだからいいや」

「これは大変そう、すぐ失敗しそう、やめとこ。」

「なんだか人に見られたら恥ずかしい」

自分で失敗しない安心できる選択を選んだうえで毎日を過ごしてたんだなって振り返れた。

 

岡本太郎さんは46歳で初めてスキーをされたそうです。

はじめは初心者用の傾斜の緩いところで練習してたそうですがその時に絶壁の上級者用コースを見つけてしまったらしく、好奇心でそれに挑戦したそうです。

実際に滑ってみてすぐにこけてしまったそうな。

 

私だったらまず46の年齢で初めてのスキーに興味があっても挑戦しようと思えないです。危なそうだなぁ、お金がかるなぁ、さむそうだなぁ

いろいろ言い訳してまずやろうとしないでしょう。

それにスキーをやり始めて絶壁を見つけたら私も興味をそそられるでしょう。

「いつかはあそこで滑ってみたい」って、でも多分そこで滑ることはないでしょう。

怖いことはもちろんのこと、滑ってこけたら恥ずかしいから。

 

岡本太郎さんはこんな人目も気にせずに自分の興味の赴くままに挑戦できてうらやましいと思った。

こんな風に興味を持ったらすぐ実行できる人間になりたいと思った。

 

初めてやるのだから失敗するのは当然だと思って心の動くままにいろいろなこをやってみる。そうすれば今の生活からは脱却できると思いました。

 

おわり!